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ミシャグジ神

2025/5/15 木曜日

諏訪信仰を考える際、必然的に出会う神が「ミシャグジ神」。諏訪大社を根源として、東日本全域に分布し古道沿いや、古くからの村落に散在する神様。柳田国男は、早くからこの神の存在に気付き、「石神問答」を著わしたが、その後、長野県の在野の碩学、藤森栄一氏始め今井野菊氏らによる克明な調査研究により、謎の神様とされた「ミシャグジ」の研究は、大いに進展している。表記も様々で御社宮司、三宮司、社口神、社宮神、石神、幸宮神等々枚挙にいとまがない。当社では「おしゃもじ様」と呼ばれ、今でも五穀豊穣や子供の守り神として宮司宅で大切に祀られている。その性格は地母神的色彩を帯びている。後から祀られたのではないので間違いなくお諏訪様と共に、はるばるこの地にやって来られたと想われる。(写真)