新着情報

お問い合わせに答えて

2024/3/07 木曜日

  パンデミックの影響で、当社の活動は縮小せざるを得ず、令和6年を迎えた元日の午後、能登半島地震発生(М7.6)を伝えるニュースが流れました。犠牲になられた方々に心より哀悼の意を捧げ、未だ避難が続く多くの被災者の皆様にお見舞い申し上げます 

  このたび大祓詞(おおはらえのことば)現代語訳のお問い合わせがありましたので、神社本庁の資料を参考に下記に記します。大祓詞は平安時代の延喜式に記載されています。

 高天原(たかまのはら 天上の神の国)にお鎮まりになられる日本民族の祖神 神漏岐(かむろぎ 男神) 神漏美(かむろみ 女神)のご命令により 八百万の神々が集まられ 会議に会議を重ね議論に議論をつくされた結果 天照大御神は『我が子孫である皇御孫命(すめみまのみこと 天皇) よ豊葦原瑞穂の国(日本)を安らかな国として 平和に治めなさい』と仰せになり委託されました                                                                                  しかし託された国内には不平を言っては 反対する神々が多くおられたので この神たちの考えや不満を何度も聞き直ししながら 国造りに協力してもらえないか繰り返し相談しましたら 荒れていた神々はやがて その真意を理解し協力するようになりました すると岩や木や草の一葉までもがこれに同調し 争乱の国土はすっかり平穏に治まりました                                                                                        そこで皇御孫命は高天原の御座所を出立され 幾重にも重なる雲を掻き分けながら地上に降臨されました このようにして天照大御神から 委託を受けた皇御孫命は 国の中心の大和の地を都と定められ 盤石な礎石の上に天まで届くかのような高い千木を取り付け 荘厳な御殿をお造りになりました                             その御殿で皇御孫命は皇祖の神々のお陰を戴きながら この国を平安な国として治めさらに努力しますが 国内に生まれ育つ人間というのは悲しいもので 故意の罪や無意識の過ちを犯したりして 数多の罪や穢れを溜めてしまうのです 皇御孫命はそのような罪穢れが生じた際には 高天原の神々の儀式に倣い 細い木の本と末を切り揃え これを罪の贖いものとして 多くの台の上に沢山積み 菅や麻の本と末も切り 真中の良いところを細かく裂き それを祓いの道具に用いて神事を行い この神聖な祓いの祝詞を唱えなさい

 このように唱えるならば 天上の神は高天原の門を開かれて 幾重にも重なる雲を押し分けてお聞きくださるでしょう また地上の神も人間の様子がよく見える高い山に登られて 靄や雲や霧を払いのけ 人々の願いをお聞きになります 天上の神 地上の神々がお聞き届け下さいましたなら 四方世界の罪穢れは全てなくなるでしょう それはあたかも 風の八重の雲を吹き払うように また朝夕に立ち込める霧を風が吹き払うように あるいは港に繋ぎ止めて不自由な様子の船の綱をほどき自由に広い海を航海させるように 漏れ残る罪穢れは一つもないように祓われて清らかになるでしょう                                              祓い清められた罪穢れは高い山 低い山の上から谷間を勢いよく流れ落ちる早川の瀬にいる瀬織津比売(せおりつひめ)という神様が 大海原に流し去ってくれます                                                     大海原に流されたのならば 押し寄せる荒波がぶつかり合って渦を巻いている所にいる速開都比売(はやあきつひめ)という神様が大きな口を開けてがぶがふ飲み込み海底深く沈めてくれるでしょう 海底深く飲み込まれた罪穢れは 次の息を吹き出す所にいる息吹戸主(いぶきどぬし)という神様によって「 根の国 底の国」という地下の国に遠く吹き放ってしまわれます このようにあらゆる罪穢れを消し去って戴きますことを 天上の神様 地上の神様そして八百万の神様どうかお聞き届け下さり 私たち人間の罪穢れを祓い清めて戴きますよう謹んでお祈り申し上げます